バラシ
「バラシ」。。。
われわれ靴修理屋にとって毎日のように使う単語。
バラシ。
おそらく「おはようございます」位、日常的によく使います(言いすぎでしょうか?)。
文字通り靴のソールをバラバラにすることを指します。
この靴をバラシて見ましょう。
ウエルトから下の部分に一周「包丁」を入れて、ステッチを切ります。
すると
こういう状態になります。
なかなか見慣れないと思いますが靴の中身はこういうビジュアルであります。
今回はトラクションソールからVIB430に変更するオールソールです。
完成予定は25日。出来上がり次第またご紹介します。
ついでにおまけです。
古そうなチャーチです。
こちらをバラシたところ
ソールをペース(マッチ棒の柄のような木の細いもの)で止められていました。
通常は普通の釘で止められていることが多いです。
オーストリアやハンガリーの靴にはこういう製法が結構あるのですが、チャーチでは珍しいです。
かなりマニアックな部分。お付き合いいただきありがとうございました。