英国滞在記

リペア工房RESH.日本橋三越本店

2013年03月06日 06:15

とある材料屋さんでの商談後


次へ移動中の街で同行したK氏がすれ違いざまの通行人に


「Hey!Tony!」


あれ?知り合いか?と思ってその方を見てみると


買い物帰りのガジアーノ&ガーリングのトニー・ガジアーノ氏ではありませんか。


面識は勿論ありません。(K氏が以前ロンドンのとある靴店で見かけた程度)


謎のアジア人に対しトニー・ガジアーノ氏はとてもフレンドリーで


「ウチのファクトリー近いから寄ってきな!」と言い


スーパーの買い物袋を片手に知り合いのタクシーに電話。


そのタクシーに一緒に乗り込み一路工場へ。



私達がトリッカーズやエドワードグリーンを知っているように


お互い各国の靴事情には関心があるのか


トニー氏も日本の有名靴職人や、有名靴修理店などはご存知のようで


いくつか名前を挙げていました。







雑誌で見たことがあるところだ!

一同子供のように胸が躍りました。





ヒドゥンチャネルを寝かせる機械


久しぶりに見ました。






ノーザンプトンの主要ファクトリーに比べると小規模で





1人の職人さんが何パートか掛け持つ少々守備範囲広いなあという印象。





この職人さんはラスティング~ウエルティングまでを手際よく行なっていました。












ツートーンのパターンが違うバージョンもあるのか?と疑問も持ちつつ


ちゃっかりやり方を教えてもらいました。





磨いて終わりのフィニッシュの部屋とビスポークの部屋は


一緒になっておりました。





ラストを担当していた職人さんは若い方でトニー氏が細かい所まで指示を出していました。








近々納品予定のビスポークの靴たち。


美しすぎます。



既成靴の中では一番ビスポークに近い


ガジアーノ&ガーリング。


その職人技と、細部にこだわったフォルムは何度見ても圧巻ですが


もう1つ今回感じたことはファクトリーのスタッフさん全員フレンドリーで


とても楽しく仕事をしています。


見習わなければなあと純粋に思った今日この頃です。