2010年04月14日
つま先補強のタイミング ~スチール(鉄)編~
今回はよくお客様よりご質問をいただく内容である、「つま先補強のタイミング」についてご説明します。
当工房ではつま先補強は「スチール(鉄)」「レザー(革)」「ラバー(ゴム)」の三種類の素材をご用意しておりますが、この素材によってもタイミングは変わってきます。
まず今回はスチール(鉄)についてです。


結論から申し上げますと「新品のとき、もしくは数回履いただけの状態」が補強のタイミングとなります。
かなり削れてしまっている場合は取り付けできないとお考えください。
といいますのも、削れてしまったつま先にスチールを取り付けるとはがれる可能性が高いからです。
つま先が削れてしまっていると、「削れたつま先の厚み」プラス「スチールの厚み」だけでは新品の状態と同じ厚みが出ません。
コバの厚みが一定でないと不自然なため、いったん靴とスチールの間に革をはさんで不自然ではない厚みに戻します。
つまり「削れたつま先の厚み」プラス「間の革の厚み」プラス「スチールの厚み」イコール「新品の状態の厚み」となります。
ですがこの場合、スチールを留めるビスが「間の革」までしか届かず、元の靴のつま先にビスが効いていない可能性が考えられます。
そうするとスチール自体にも重みがあるため、歩いているうちに「間の革」と一緒にはがれてしまう可能性があるのです。
要は元の靴のつま先にビスが効いていないと意味がないということなんですね。
ですので、当工房ではスチールにつきましては「新品のとき、もしくは数回履いただけの状態」をおすすめしています。
「数回履いただけの状態」がどんな状態かにつきましては、実際のお靴を拝見させていただければと思います。
次回は「つま先補強のタイミング ~ラバー(ゴム)編~」です。
当工房ではつま先補強は「スチール(鉄)」「レザー(革)」「ラバー(ゴム)」の三種類の素材をご用意しておりますが、この素材によってもタイミングは変わってきます。
まず今回はスチール(鉄)についてです。


結論から申し上げますと「新品のとき、もしくは数回履いただけの状態」が補強のタイミングとなります。
かなり削れてしまっている場合は取り付けできないとお考えください。
といいますのも、削れてしまったつま先にスチールを取り付けるとはがれる可能性が高いからです。
つま先が削れてしまっていると、「削れたつま先の厚み」プラス「スチールの厚み」だけでは新品の状態と同じ厚みが出ません。
コバの厚みが一定でないと不自然なため、いったん靴とスチールの間に革をはさんで不自然ではない厚みに戻します。
つまり「削れたつま先の厚み」プラス「間の革の厚み」プラス「スチールの厚み」イコール「新品の状態の厚み」となります。
ですがこの場合、スチールを留めるビスが「間の革」までしか届かず、元の靴のつま先にビスが効いていない可能性が考えられます。
そうするとスチール自体にも重みがあるため、歩いているうちに「間の革」と一緒にはがれてしまう可能性があるのです。
要は元の靴のつま先にビスが効いていないと意味がないということなんですね。
ですので、当工房ではスチールにつきましては「新品のとき、もしくは数回履いただけの状態」をおすすめしています。
「数回履いただけの状態」がどんな状態かにつきましては、実際のお靴を拝見させていただければと思います。
次回は「つま先補強のタイミング ~ラバー(ゴム)編~」です。
Posted by リペア工房RESH.日本橋三越本店 at 21:21│Comments(0)
│つま先修理
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