2013年02月25日

英国滞在記

クロケット&ジョーンズのジョナサン・ジョーンズ氏は何かの雑誌で


「いくら良い靴でも底が張りかえられなければ靴としての意味が無い」とまで言われておりました。


確かに愛着のある靴は長年履きたいと皆さん思われています。


グットイヤーウエルテッド製法の靴の場合


それが可能で、底は何度でも変えることが出来ますし


ウエルトが痛めば交換する事だって可能です。


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ここクロケット&ジョーンズ社でも多くの靴たちが修理を待っておりました。



流石にメーカー修理。相当な数とクオリティーでした。



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修理を担当していたこちらの職人さんは慣れた様子でじゃんじゃん底を剥がしていきます。


ナイフでダシ縫いのステッチを切り、勢いよくバリリー!っていう感じでした。


必要があればリウエルトやライニングの補修をやると言うことで


そこら辺は臨機応変に対応しているようです。



ファクトリー内には古い靴から現行のものにいたるまで


まるで博物館のように展示されてあるかなり雰囲気の良い部屋があり案内してくださりました。


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イギリスではしばしば昔からSWANをモチーフに使うことが多く


10年前にイギリスの田舎町コッツウオルズというところを訪れた時


SWAN HOTELという名前のホテルがあったのを思い出しました(泊まってはいませんが。。。)


日本でもたまーに見かけることはありますが


ここは本場。博物館級の物を発見。


SWAN SHOES


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アッパーの素材、なぜかソール面にもがっつり入ったホイール。


作りこまれた少し高めのヒールとそのバランス。


その時の気温や気候や環境で生産された革。

 
そして職人さんが丁寧に作った1足。


今現在再現しようとしてもなかなか出来ないでしょう。


もともとビンテージ大好きな私なので靴の向こう側のロマンを感じ、1人ほっこりしてしまいました。





こうしてクロケット&ジョーンズをあとにしました。



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Posted by リペア工房RESH.日本橋三越本店 at 11:20│Comments(0)
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