2019年05月30日

LEPETTのカカト修理。(押縁とは?)

こんにちは!!


さて、今回はレディースシューズの修理です。
お品物はコチラ!!

LEPETTO(レペット)の紹介


男性の方々には、馴染みが薄いブランドかもしれませんが、「REPETTO」という名前です。

女性の方の中には、画像のようなバレエシューズ(バレリーナシューズ)で流行のブランドとして認知をされている方もいらっしゃると思います。

柔らかく、履きやすい靴で、ぺったんこなフォルムが流行の服などとも良く合うとの事です。
(↑社内女性のコメントです。)

さて、この靴で時々あるのが、
「カカトが外れてしまった!」
という内容。

もともと繊細な靴なので、起きてしまうんです。

しかもこの靴は、両足ともに外れてしまい、更には紛失してしまったそうです。

それを復活させました!!

REPETTOカカト復活!


実は、「カカトを接着するだけ」ではこの靴は直らないのです。
重要な役割をするのがこちら!!


靴の押縁(オシブチ)

部材名「押縁(オシブチ)」と言います。
靴の縁の部分に付けるもので、
「ウェルト」とソックリです。




機能としては、
・隙間が見えないように隠す。
・部材同士がズレないように、固定する。
とものが挙げられます。

良く見てみてください。
ケチハチという靴修理部材

一番上に載っているのが分かりますでしょうか??
押縁は、別名「ハチマキ」とも言いまして、カカト用なら「ケツハチ」とも言います。

REPETTOカカト復活!(ケツハチ)


仕上がり、とても良かったと自負しております。
お客様にも、お仕上がりを見て、大変喜んで頂けました。


というところで、今回のブログは終わりです。

靴修理でお困りなら、是非当店まで!
拘りの修理をお届けします!!


日本橋三越本店 リペア工房
村山裕一

  


Posted by リペア工房RESH.日本橋三越本店 at 14:02Comments(0)リウェルトレディース

2009年11月29日

リウェルト

今回はリウェルトの修理をご紹介します。


上の写真はアウトソールをはがした状態のグッドイヤー製法の靴です。
つま先の細革(ウェルト)に穴が開いているのがわかりますでしょうか?


この状態では新しいアウトソールを装着した後にアウトステッチをかけることが出来ません。

ということでこの細革(ウェルト)を交換します。

あたらしい細革(ウェルト)は厚みもあり、しなやかで丈夫な革が使われます。


これならアウトステッチをかけることが出来ます。


全体の図。この上にコルクをつめ、アウトソールを装着します。

グッドイヤー製法の靴はウェルトがアウトステッチに耐えられなくなっても、リウェルトによってまたオールソールできるようになるんですね!
オールソールできないのでは、とあきらめる前にぜひ一度日本橋三越本店リペア工房にご相談ください!
  


Posted by リペア工房RESH.日本橋三越本店 at 15:01Comments(0)リウェルト